Matthew Bourne's Swan Lake. / マシュー・ボーンの「白鳥の湖」

昨日、渋谷ヒカリエシアターオーブにて、
マシュー・ボーンの「白鳥の湖」を観てきました!

カーテンコール!


オーソドックスな白鳥の湖は観たことがあったのですが、
コンテンポラリーな作品、ことにマシュー・ボーンさんのは初!

男性による力強い白鳥たちは迫力。
15羽くらい出てきたのですが、圧巻です。

白鳥たちが舞う白い世界と
男女が華やかに正装した舞踏会の黒い世界。

演出の妙というか、
セットや場面展開など仕掛けの面白さと解釈の新しさ、
おもしろかったです。

最初と最後にある王子のベッドのシーン、
「なるほど!ここで繋がるのか!!」
という興奮。

特にラストのシーン、すりガラスの後ろで昇天するところは素晴らしかったです。

男性のスワン、しかも写真で見るとその衣装とメイクが奇抜だったので
どんな感じなのかなあ、と思っていましたが、

演劇的でミュージカルやお芝居に近い要素が多く、楽しくもあり感動的でもありました。


なんとなく、今回のバレエを見て、かつてパリで一世を風靡したバレエ・リュス
ってこういう感じじゃなかったのかな~なんておもいました。

男性ダンサーにより、圧倒的な躍動感・身体力。
モダンな衣装に音楽。


会場。
濃紺の弾幕がワクワク感を高めます!

浮遊感をコンセプトに空の濃紺と雲の白。
導線やライトのあて方も変わっていて、たしかに “宇空のミュージカル劇場” !

シアターバー。

劇場名称の由来はこのようにありました。

「オーブ」とは「天球、球体」を意味する言葉です。 
劇場名称「東急シアターオーブ」の名称の由来は、 
渋谷の中心に位置し、近未来的な球体のフォルムと 
宙空に浮かぶ劇場の特徴、かつての五島プラネタリウムのDNAを 
引き継ぐ施設としての思いを込めています。

一度新しいビルが建つと、そのまえ何があったのか、とか
景色はどうだったか、とかを忘れがち。


シアターオーブには、旧東急文化会館の映画館「渋谷パンテオン」に
掛けられていた緞帳が飾られています。

当時のものの1/5サイズで再現されています。

デザインは代建築の巨匠ル・コルビュジェ

五島慶太東急電鉄初代会長から設計を任された建築家・坂倉準三さんが
恩師コルビュジェにお願いしたそうです。


中央に飾られた緞帳。



日本の伝統技法である西陣織で作られいるそう。

渋谷はまだまだ開発が進むようですが
こういった文化施設、過去の連続性を壊さず、
発展させるような街になってほしいです。








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