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9月, 2013の投稿を表示しています

Me in Me - 私の中の私 - 展 in SHIDEIDO GALLERY

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先日、シンガポール人アーティスト、 ミン・ウォンさんの個展「私のなかの私」 にいってきました。 「西洋の映画は写真の延長に存在し、日本の映画は歌舞伎や能といった伝統芸能の延長にある」 というのが、ミンさんが日本滞在を経て感じたことらしいです。 日本の〝映画″を「時代劇」「現代劇」「アニメ」の3つのジャンルに分け、それぞれを彼一人で演じる映像が主な作品でした。   解説によって知ったのですが、3つの典型的ジャンルをそれぞれ特有の演技・映画的撮影スタイル・物語設定で表現してるとのこと。 「時代劇」はどうも歌舞伎…?のようで、「現代劇」は世界の小津風、「アニメ」は新世紀エ ヴァンゲリオンなどモトネタにしているようです。 ミンさんという、まったくのアウトサイダーが日本の典型を演じることで、その性差、言語差、身体的特徴の差…などなど、私たちが【普通】【普遍的】だと思い込んでいたいろいろな要素がバラバラに可視化されます。 良い・悪いという以前に、アイデンティティの再認識・再確認といったところでしょうか…。 flat, cloud, shareといったことがさもあたりまえになって、逆に見えなくなったものもあるのかもしれません。 それにしても、最近のコスプレ、セレブのなりきりファッション、変身メイク…の盛り上がり。 自分ではない誰かになりたい、という願望はいままでもあったとおもいますが、それがある種のメディアが過剰に肯定している気がして、私個人はこの煽り方はやだな、とおもっています。 ちょうど、ちかいハナシとしてソフィア・コッポラの最新作『ブリングリング』は近々公開ですが、こちらも憧れと自分が倒錯してしまったティーンを描いているようです。 憧れがいきすぎてパリス・ヒルトンやオーランド・ブルーム、リンジー・ローハンといったハリウッドセレブの家に侵入し、強盗を繰り返したティーン窃盗団の実話がベース。 盗んだ洋服などを着てファッションショーのようなこともしていたのだとか…。 まだ公開前で観ていないのですが、エマワトソンもイメチェンして悪女を演じるようでたのしみ! ▼『ブリングリング』公式サイト ▼資生堂 ギャラリー  展覧会案内

Pushkin 2013 in Yokohama アングルに会いに。

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すでに終わってしまいましたが、横浜であった プーシキン美術館展 にいってきました。 お金のあるところに良いものは集まる…ということで、20世紀あたまにはじまり、ロシア革命以降コレクションを拡充していったプーシキン美術館。 モスクワへ遷都されたときにエルミタージュ美術館から多くの作品を移動し、いまでは世界で2番目所蔵品数を誇っているようです。 とくにフランスの印象派・ポスト印象はの名作を多く所蔵。まさに〝列強″の権力・権威です。 ゴッホのゴーギャンもピカソも素敵ですが…今回の私のお目当てはアングルです。 一点、『聖杯の前の聖母』という作品が展示されているとのこと! 『聖杯の前の聖母』1841年 大学生の時、授業のレポートでアングルについてあることないこと書いたことが思い出に残っています…。 当時は良く考えず「ボッティチェリとかラファエロの描く女性と同じように丸顔で可憐なんだけど、やたら妖艶だな…。」というくらいの印象。 ただ、そのモダンな美がきっかけでレポートの主題にしたような気がします。   新古典主義、といわれるバロック・ロココとロマン主義のあいだくらいにおこったムーブメント。 前後が派手だったので、どうもこの芸術的風潮は地味に忘れられがち・・・というか、教科書とかでも一行で終わっているような。 というか、「新」「古典主義」とかおいおい、とんだ真逆の言葉を足してきたな、という感じです。 たった一回ですがレポートを書いたことから、なんだか親近感があり、ヨーロッパの美術館を訪れたら、どうもアングルを贔屓目に捜してしまいます。 ただ意外と売れっ子で、「グラン・オダリスク」、「トルコ風呂」、「泉」などの有名な絵はしばしば海外遠征しており、ふらっとルーブルやオルセーに行ってもお留守だったりします。 女性の裸を轟々しい神ではなく、血の通うひととして描き上げる作品の数々は現代の私でもびっくりするエロさなので、さぞかし当時の方々はびっくりしたことでしょう…。 筆跡をのこさない美しい仕上げや、複数の視点をもつ構図。 このあたりは、のちの写真、またアトリエを”ファクトリー”と呼び作家の手の一切を消す現代アートのある風潮、あるいはピカソなどに代表されるキュビズムなど、逆説的ですが、アングルが否定気味だった一連の物事にもつなが

Weekend Brunch

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ごはんとお味噌汁。 そして、小豆かぼちゃ、ししとう、こんにゃく、焼鮭。 Rice and miso soup ; homemade miso. braised pumpkin w/ azuki beans, shishito marinade w/ sliced onion, konnyaku, grilled salmon. I like the food cooked in macrobiotics way. Without the salmon, all vegi. It's tipical dish for my relax day.

Museum Addict.

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今月号のNumero TOKYO。 巻頭のファッション特集が美術館とコレボレーションしています。 いくつかのテーマに沿ってベスト・ミュージアムを選出しており、普段よく美術館に行く人・そうでない人ともに楽しめる内容だなぁと思います。 企画展だけではなく、常設展こそ見るべきだし、”美術館に行く”こと自体をもっとたのしめるようになりたいなぁ。 最近みた展示でおもしろかったもの。 n.1 『Timeless Muses(時を超えたミューズたち)』展。 スクリーンでの展示。こちらのみ写真NG。 東京ステーションホテルの1Fで行われています。 ルイ・ヴィトンの歴代ミューズの中からフランソワーズ・サガン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ケイト・モス、ソフィア・コッポラなどをフィーチャー。 3Dメガネがこんな素敵なLV仕様、素敵な特性モノグラムマスクを通してスクリーンを見るとショートムービーやプロジェクションマッピングが! プロジェクションマッピングや音楽は最新の魅せ方だけど、それが仰々しくなくメッセージ性の方が勝っていた素晴らしい展示。 最初にあるナポレオン3世妃ウジェニー皇后に関する展示。 ルイ・ヴィトンと”旅”というテーマの歴史を感じます。  マスクを通してみると一番上のスクリーンにも映像が。 ランウェイのような白い一本道。 順番に4名の展示があります。 ケイト・モスについては彫刻も。 この部屋の植物なども特設らしいです。 最後は建築家シャルロット・ペリアン。実現しなかった建築プランの模型などもあり、直前のモノトーンな展示と反対にカラフル。 トラヤ・トーキョーとのコラボレーションでお茶も楽しめます。 個々の展示方法・展示物よりミューズとなったそれぞれの女性に対するメゾンのまなざしがが垣間見れます。 高校生の時たくさん読んだサガン。 ここに来てやっと少し好きになってきたケイト・モス。 永遠の”フランス女”、ド・ヌーブ。 そして、私のファッションミューズ、ソフィア・コッポラ。 ルイ・ヴィトンは日本進出35年。 ちょうど今日7年後の2020年東京オリンピックが決まりました。 それまでどんな時間を重ねられるかな…。 ▼

Feel more natural! 時代のムードはよりナチュラルに!

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夏も終わり!もうすぐ秋ですね。 Summer is over, isn't it? Autumn is just around corner! この夏、新潮社から新創刊された『ROLa』。 ターゲットは28歳“肉食文系女子”、ということで、女性向けカルチャー誌。 カルチャーに男女とかあるか!?というのが私の持論。 いろいろ突っ込みどころはありますが、創刊号なので様子を見ましょう…。 さて! 今回注目したのはサーフィン。 蒼井優ちゃんがサーフィンボードにまたがっている表紙。 近日のファッションシーンで感じるのは   ラグジュアリーあるいは上質なものを如何にさり気なく日常に組み込むか サーフファッションやフラットシューズ、ローテクスニーカーブーム…。 時代のムードがよりナチュラルになっている、そのひとつの現象かな、と思っています。 秋のトレンドもスウェットを上品に仕上げたり、髪も黒に戻す流れがあったり…。 スウェットと言えば…の『MSGM』♡ ▼ユニクロの秋冬の世界戦略は「シルクとカシミアを日常着に」 Fashionsnap : ユニクロがシルクとカシミヤを日常着に 世界展開スタート ▼梨花「シンプル宣言」新しいスタンダードを提案するリーファー全貌公開 梨花「シンプル宣言」 ▼VUGUEビューティ。    ナチュラルだけど決して手抜きに見えない、モードなファッションとも相性抜群。 VOGUE : 秋肌トレンド最前線!キーワードは “ツヤ肌”。 ▼NAVERまとめ : 黒髪ブーム? トレンドは黒髪♡オシャレな女子たちの黒髪ブーム そういえば “新いい女は「黒髪」主義”(『GINGER』4月号)、“だれがなんと言おうと、「日本女性は、髪ですから”(『Domani』4月号)と打ち出してましたよね。 個人的にはこの秋はやっはりスウェット! あと、シンプルでクリーンな装い…を目指していこうと思います。 サーフィンを題材にしたオススメ映画! 『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』 ▼予告編