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Une nouvelle amie by François OZON /『彼は秘密の女ともだち』

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アメリカで同性婚が認められましたね。 ⇒ 全米で同性婚“合法化”へ 米連邦最高裁が判断 @NHKニュース via cinematoday.jp そんなきょう、フランス映画祭で フランソワ・オゾン監督 の新作 『 彼は秘密の女ともだち(Une nouvelle amie) 』 を観てきました。 ものがたりはひとりの女性の死ではじまります。 レズビアンと言われてしまえばそれまでだけど、友情を超えた女ともだち、 ローラとクレール。 ローラの死が、夫、親友クレール、そしてクレールの夫ジルの日常を変えてしまいます。 女装、性的倒錯、出産や子育て、理性や世間体。 本当の幸せとは…? 自由に生きる、とか簡単にいいますが、「自由」を得るために闘わなければいけないし、個人の幸せと家族の幸せが常に同一項とは限らない。 LGBTについて話すとき、日本ではよくゲイ、レズ、バイが対象になっているような気がします。 ただ、実際はもっと複雑で、曖昧なものなんだろうな、と思います。 さすがフランス、そういった非合理的な  “人間” を美しく、深く、そしてエスプリたっぷりに描いていました。 via cinematoday.jp 原題は Une nouvelle amie 。 直訳だと、新しい女友達、となります。 結局、主人公は人生の伴侶として最愛の友達を 選びました。 ただ「付き合う」、「一緒にいる」ではなく、「結婚」。 契約であり、法的な権利を有するものであり、社会への承認行為でもあります。 アメリカの連邦最高裁判所により 裁判命令書 には以下のようにあります。 No union is more profound than marriage, for it embodies the highest ideals of love, fidelity, devotion, sacrifice, and family. In forming a marital union, two people become something greater than once they were. (人と人のさまざまな結びつきの中で、結婚以上に深い結びつきが...

“JOJO'S BIZARRE ADVENTURE” / 今年の相棒はジョジョ。

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『SPUR』 x ジョジョ。 昨年は大いに デス妻 にハマったわたし。 アメリカのTVガイドでの貴重な画像。 「スーザンのばか!」 「リネット…、それでもトムなの?不幸な女ね…」 「ブリーがやっぱり一番だな」 なんて毎日妻たちと一喜一憂していました。 しかし、180話観終わって完全に空洞に。 悲しいとか寂しいというよりも、放心状態になりました。 つぎは何を観ればいいのー!!!! そんな悩みが解決されました。 “ ジョジョ ”です。 周回遅れではまりがちな私ですが、今年はなんと「 ジョジョの奇妙な冒険 」にハマりそうです。 1987年にジャンプで連載が始まって以来、主人公は何世代も変わり、 舞台もストーリーによって変わるので、はからずも世界中を旅し、 いまなお絶大な人気を誇る“ジョジョ”。 そのカリスマ性を知っていたからこそ「なんか危ない予感」がしたため、遠ざけていました。 今更…と思いつつも、つい出来心から手を出してしまいましたが、はやくも中毒性が現れはじめています。 現在、発売済み111巻のうち(*絶賛連載中)8巻までを読了。 あと100巻以上あるのでしばらくは寂しくない! 今年はジョジョYEARになりそうです。 I am very behind in the trends this time after I became a huge fan of “JOJO'S BIZARRE ADVENTURE” just now.  “JOJO'S BIZARRE ADVENTURE” series started in the WEEKLY JUMP  magazine back in 1987. JOJO the hero is always attractive and the stories are complicated and very interesting. The stage changes with the stories.  This manga is so famous it has a lot of fans abroad as well. In 2011 famous fashion ...

Film Festival “Asian Future”. / 東京国際映画祭でアジア映画。

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毎年楽しみにしている 東京国際映画祭 がはじまりました! 世界から“トーキョー”へ秀作があつまる年に一度の映画のお祭りです。 渋谷・Bunkamuraでやっていたころから、毎回1-2作品は観ています。 前評判はもちろん、あらすじも読まず、国名とスケジュールのみで突撃しています。 一度はコメディだと思っていったら、アル中でジャンキーで癌になるイケイケの男の半生を追ったシリアスな映画だったりもしました。 (英・ 『デンジャラス・パーキング Dangerous Parking』  TIFF2007年出品作) 今回観たのは『雲のかなた』。 まえに 『クリスマス・イブ』 ( TIFF 2011年出品作 )を観て2年ぶり、2回目のフィリピン映画です。 冒頭からショッキングな映像。 おじいちゃんの家も山も汚なすぎ。 ペペ・ジョクノ監督は ヴェネチア国際映画祭 でも評価された若手監督のホープらしく、メリハリの効いた、最後にきちんとカタルシスが待っている良い作品でした。 最後には監督、役者そしてプロデューサーが登場し、Q&Aも。 フィリピンのミック・ジャガーことペペ・スミスさんはかなりチャーミングでした。 どこの国にもいるんですね。 『ヘイ、ロケンロー』という白髪のロッカーが。 主役のルル・マドリッドさん、おじいちゃん役の ペペ・スミスさんらも 祖父の(汚い)家にあった古い写真。 いまのフィリピンが失ったもの。 環境。自然。遺産。 若い監督ですが、深い映画愛があり、深いフィリピン愛があり…。 フィリピン映画界は100年を超える歴史があるようですが、古いフィルムはきちんと保存されておらず、ほぼ残っていないということでした。 また、フィリピンは世界で一番台風が多く、毎年数百人から多い時は二千人もの人が被害にあい亡くなるようです。 『気候変動は人間のせいでもある。』と監督は言っていました。 環境を破壊したり無理な街づくりや河川の埋め立てなど、人間の都合で自然を捻じ曲げたことによって、被害を拡大させていることもあるのでしょうね。 また、資金を工面する際、海外でのファウンディング...

"Himself He Cooks" / カレーを欲する聖なる物語。

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最近ボリウッドに目がないわたしですが、公開を待ちに待っていた 『聖者たちの食卓』 を観てきました。 北インドにある シク教(シーク教) の総本山である 黄金寺院 で毎日行われているfree kichenを撮ったドキュメントです。 via wikipedia ランガルという無料食堂があり、なんと毎日10万食ものカレーが参拝者に振舞われています。 材料はすべて寄付、調理スタッフもすべて有志のボランティアです。 300人くらいいるらしい“料理人”は、おじいちゃんから小さな女の子まで。 階段や広場に座り、寡黙に仕事をします。 ほとんど話さないのに、みんなおのおの持ち場があり、野菜の皮剥きがおわり、適当な大きさにカタカタ切られ、効率よく集められていきます。 レシピなんてなさそうなのに、到着した素材を次々と鍋に入れ、焼いたり煮たり、いろいろなカレーが出来上がっていくのです。 阿吽の呼吸とはこういうものなのでしょうか。 この映画で描かれているインドはとても清潔。 お寺に入る際にみんな足を洗い、 預けた靴はごはんを食べている間にピカピカに磨き上げられます。 食堂は入れ替え制で、その間に床掃除されます。 水で洗い流され、ほうきとクレーパーのようなもので短時間でスッキリ綺麗になります。 病気が移るといけないから、とお互いのスプーンは決して触れないように扱われ、洗い終わった食器は汚れがないかチェックされます。 食器や鍋類はもちろん、床に敷いているマットや石のお寺自体も食後に水で綺麗に洗い流され、明日に備えられます。 みんなができる範囲で協力し、なぜかピッタリまとまるのです。 インドは後進国。不潔。ガヤガヤしてる。 そんなイメージが覆されます。 叡智に満ちた食事システム(なんと地産地消!)、 配膳から皿洗いや収納まで収斂された完璧なフローあり、 寡黙に調理する人々と、列になって自分に食事が運ばれるまで待つ人々。 なによりも、 カースト を超えた“輪”に驚きました。 カーストの低いものが作った料理を食べたり、カーストが違うもの同士が一緒に食事をすることはないはずのインド。 シク教はカーストを持ち込んでい...

Happiness Rate and Bhutan. / 《幸福度》とは。

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年に何度か、《幸福度指数》なるものを耳にします。 そして《幸福度》の話になった際、かなりの確率で「幸せの国・ブータン」と、ブータンが登場します。 インドと中国に挟まれた小さな王国、ブータン。 例のアントニオ猪木さん似の国王が国民の敬愛を一身に受けているという、ブータン。 最近ブータン刺繍なるものをはじめてみた、そんなブータン。 《幸福度》ってなにかしら…。 ちょっと気になったので調べてみました。 どうやら、《幸福度》のひとつ、 「国民総幸福量」 という独創的な尺度はブータン発のようでした。 繁栄と幸福、幸福の方がより大切だ!という価値観を軸に、 「国民総幸福量」を用いて、国民の幸福に基づいた国づくりを目指しているようです。 1971年に提唱され、いまも政策となっています。 GNH(Gross National Happiness/国民総幸福量)の4本の柱はこちら↓  1.公正で公平な社会経済の発達  2.文化的、精神的な遺産の保存、促進  3.環境保護  4.しっかりとした統治 合計72項目にも及ぶ調査を二年ごとに行っているとのことでした。 極論として、 幸福は己の中にこそある、つまりダメなやつはどこ行ってもダメだし ハッピィなマインドを強く持っている人は苦境の最中でも幸せだ、 みたいなことを言う人もいますが、やっぱり環境は重要。教育も重要。 このまえみた インド映画『めぐり逢わせのお弁当』 でも、希望を失いかけた主婦が 「ブータンに行きたい。」といっていました。   過去記事⇒    " The Lunch Box ". / 映画 「めぐり逢わせのお弁当」。 日本だけじゃなくて、ほかの国(しかもお隣のインド)でも「ブータン=幸せの国」というブランディングがなされているわけですね。 驚きました。 インドなど、古い慣習や文化が多く残っているところ(要はグローバル化から距離のあるところ)から帰ってきて「日本が失ったものがまだ残っている」的な感想を聞きます。 郷愁の投影先のインドですら、ブータンに憧れるとは! ブータン、恐るべし。 これは…最後の聖域という気がしてきました。 アクセスも悪く、制限があるのでなかなか行けなさそ...

" The Lunch Box ". / 映画 「めぐり逢わせのお弁当」。

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また、地味ーな映画を見てきました。 『めぐり逢わせのお弁当』 です。 舞台はインドの大都会・ムンバイ。 間違えて配達されるお弁当からストーリーが始まります。 お弁当を作った子持ち・専業主婦と 間違って配達されたお弁当が届いてしまった早期退職直前の堅物のオッサン。 インド(といっても広大ですが、ことムンバイのこの地域)には、お弁当を配達するシステムがあるようで、その誤配達率は6,000,000分の1。 毎日20万個以上のお弁当箱が人の手によって運ばれます。 かなり適当そうなおじちゃんたちがポイポイお弁当を荷車に積んでいくのですが ちゃんとオフィス街の主のもとに時間通りの届くよう。 その正確さはハーバード大学の研究対象になるほど。 先進国の最新ロジェスティックを凌駕するすごいシステムのようです。 ダッバーワーラー という、お弁当配達人が物語の進展の媒介となっていたり 「手作り弁当」や「手書きの手紙」というアナログなものが大活躍します。 いまや、毎日お弁当を作っている人、 しかも手紙を添えている人なんて存在するんでしょうか。 そういったローテク・コミュニケーションの美しさや郷愁が、 この映画を欧米で流行らせたスパイスなんじゃないかな、と思います。 そもそも、このダッパーワーラーという職業もインド固有のカースト制に深く関連したものです。 起源は英領植民地時代に、イギリス企業で働いていたインド人の多くは、自分たちの勤務先で給されるイギリス式の食事に嫌気が差していた。単に食味が嗜好にあわないというだけでなく、ヒンズー教やイスラム教の禁忌に触れるという問題もあった。またインド特有のカースト制の問題もあり、下位のカースト出身者が作った食事を食べるのも抵抗があったため、インド人向けにインド料理を供するのも難しかった。 そのため、自宅で家族が調理した昼食を勤務先へ届けるというビジネスが始まった。(wikipediaより) インド人監督だからこそ生み出せたストーリー。 ニューヨークやパリ、東京、上海など他の“大都会”ではなくインドである必要があります。 大都会が抱える、普遍的な問題がちりばめられていて きっと多くの人が共感できる映画です。 自分の家庭、老いた両親、親の介護、仕事の辞め時。 夫...

La danza de la realidad / 「リアリティのダンス」鑑賞。

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だいすきなミニミニシアター、アップリンク。 代表の浅井さんの目利きで集められた映画たちはどれも必見です。 映画祭ではきょろきょろと浅井さんを探し、 彼がいたら「お!この映画はあたりかも」なんて思っています。 さて、そんなアップリンクで 『リアリティのダンス』 を観てきました。 タイトルもすきなんですよね~。 “ダンス” がもつ、猟奇的な奥行き。 村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』 、 オスカー・ワイルドの短編 『サロメ』 の舞のイメージ、 ロマンティックバレエの代表作 『ジゼル』 の死装束のダンスも然り。 神様に捧げられた奉納の舞踊・舞踏。 聖なるものである一方で、 ディオニュソス的というか、 非近代的な 陶酔、熱狂、感情、刹那、そして有機的ななにか。 『リアリティのダンス』もなにかなかで生きているようなひと肌程度のぬるい温度を持った映画でした。 歴史的背景など【事実】といえることと、 「こども」という不思議な存在を通しての【イマージュ】が倒錯します。 最終的にカタルシスがあるのですが、 大きなハリケーンが去っていったようなボーっとした感覚でフィナーレを迎えました。 これまた、堂々と「オススメ!」とは言えない良い映画でした。

Love and Respect. / 映画 『マダム・イン・ニューヨーク』。

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話題の映画、 『マダム イン ニューヨーク』 を観てきました。 金曜日のシネスイッチ銀座のレディースデイということもあり、19時の回は満員。 わたしたちは立見でした。 ストーリーやテンポ、音楽もよかったけど、とてもシンプルでメッセージの強い映画でした。 大人から子どもまで、みんなに観て欲しい素晴らしい映画です。 女性が観たら確実に元気とパワーをもらえる作品ですが、男性にも観て欲しい内容です。 一見、不自由なこともなくニコニコ笑顔で家事も子育ても、小さなお菓子の仕事もすべてがんばっているインド人女性。 上品でマナーがあり、古風な慣習や家族を重んじる料理上手なシャシが主人公です。 ただ、残念なことに、まわりのひとたちはその優しさに慣れてしまい、 敬意を払わない夫や、ふたりの子どもたちの 無神経すぎる振る舞いに傷つきながらも、 半ばそんな自分をみてみないふりをして暮らしています。 「料理して当たり前」、 「子ども最優先で当たり前」、 「朝早く起きて夫に熱々のチャイを用意して当たり前」。 感謝されないどころか、「料理の才能をとったらなにも残らない」なんて言われる始末。 冗談にしても笑えない、そうおもいますが、 シャシがあまりにも怒らないので、家族は完全に偉大な母の存在をなめています。 ひょんなことからニューヨークへ一人旅することになり、 英語コンプレックスを克服するために、一ヶ月間の英会話のグループレッスンに 通い始めるのです。 かなりローレベルのクラスで、毎日個性的な先生と仲間と学びます。 そこで、 ひとりの人間として「尊重されること」の大切さを思い出してゆきます。 最初の授業で、シャシが手作りのお菓子を売っていると言うと、 先生が「あなたは起業家( entrepreneur )だね!」といいます。 たくさん勉強をして英語もメキメキ上達するのですが、 それ以上にいままで「ふつう」と思われていたことを 褒めてくれる、認めてくれる環境に、 シャシは自分を取り戻し、どんどん輝き出します。 妻になったからといって、 母になったからといって、 自分を個人として敬って欲しいし認めて欲しい。 ...

A historical change about film pictures. / 映画革命。

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『ローマの休日』 シリアスな映画がすき。 史実に基づいたストーリーがすき。 歴史もの•大作と呼ばれる作品が隈なく気になる。 社会派、ジャーナリズム、古典、名作…とかいう単語に弱い。 そんなかんじで、小学生くらいからずっと “まじめ” な映画を観てきたわたし。 「コメディとか時間の無駄。」 「え?アニメ?結構です。」 (※ジブリを除く。) そういう傾向でした。 そんな20歳の頃、わたしの映画史に残る革命がおきました。 当時付き合っていた彼は映画監督志望。 やたらめったら、映画好きでした。 おなじ映画を何度も観るし 好き嫌いはあるようですが、 邦画洋画の東西、 古今問わず、 もちろんアニメもチェックしていました。 初めて一緒に観た映画は 『極道恐怖大劇場  牛頭(GOZU)』 。 哀川翔さん主演。 Vシネマだったし、小さな劇場での私的な上映だったにせよ、スクリーンで鑑賞したわたしはかなりレアだと思います。 「クレイジーな映画だ」と彼は大満足。 そのほか、 『the incredibles(邦題はMr. インクレディブル)』 も封切り直後にさっそく鑑賞。 こちらも、彼は「影の動きがすばらしい!」とか大興奮。 彼と付き合ったことで 観る映画の幅が広がり、 見所の見つけ方、楽しみ方が変わりました。 駄作も含めて、まずは観てみる。 なんなら何度も観てみる。 すべてはそこから。 そんな積み重ねもあり “すこしでもそそられたら観てみる” を信条に、 ふらふら映画の森をさまよう わたしの邦画No.1は 『愛のむき出し』 。 これぞ、日本の映画。 セックスとバイオレンス。 ストーリーもさることながら、 役者陣の演技もそれぞれで まさに混沌。 よくあれだけの個性を押し込んだな、という豪華な布陣で、やたら長い映画です。 観るものを試すような作品かもしれません。 守りに入ることが多い最近の邦画のなかで、 アグレッシブでアンビシャス。 ...

Me in Me - 私の中の私 - 展 in SHIDEIDO GALLERY

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先日、シンガポール人アーティスト、 ミン・ウォンさんの個展「私のなかの私」 にいってきました。 「西洋の映画は写真の延長に存在し、日本の映画は歌舞伎や能といった伝統芸能の延長にある」 というのが、ミンさんが日本滞在を経て感じたことらしいです。 日本の〝映画″を「時代劇」「現代劇」「アニメ」の3つのジャンルに分け、それぞれを彼一人で演じる映像が主な作品でした。   解説によって知ったのですが、3つの典型的ジャンルをそれぞれ特有の演技・映画的撮影スタイル・物語設定で表現してるとのこと。 「時代劇」はどうも歌舞伎…?のようで、「現代劇」は世界の小津風、「アニメ」は新世紀エ ヴァンゲリオンなどモトネタにしているようです。 ミンさんという、まったくのアウトサイダーが日本の典型を演じることで、その性差、言語差、身体的特徴の差…などなど、私たちが【普通】【普遍的】だと思い込んでいたいろいろな要素がバラバラに可視化されます。 良い・悪いという以前に、アイデンティティの再認識・再確認といったところでしょうか…。 flat, cloud, shareといったことがさもあたりまえになって、逆に見えなくなったものもあるのかもしれません。 それにしても、最近のコスプレ、セレブのなりきりファッション、変身メイク…の盛り上がり。 自分ではない誰かになりたい、という願望はいままでもあったとおもいますが、それがある種のメディアが過剰に肯定している気がして、私個人はこの煽り方はやだな、とおもっています。 ちょうど、ちかいハナシとしてソフィア・コッポラの最新作『ブリングリング』は近々公開ですが、こちらも憧れと自分が倒錯してしまったティーンを描いているようです。 憧れがいきすぎてパリス・ヒルトンやオーランド・ブルーム、リンジー・ローハンといったハリウッドセレブの家に侵入し、強盗を繰り返したティーン窃盗団の実話がベース。 盗んだ洋服などを着てファッションショーのようなこともしていたのだとか…。 まだ公開前で観ていないのですが、エマワトソンもイメチェンして悪女を演じるようでたのしみ! ▼『ブリングリング』公式サイト ▼資生堂 ギャラリー  展覧会案内

Feel more natural! 時代のムードはよりナチュラルに!

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夏も終わり!もうすぐ秋ですね。 Summer is over, isn't it? Autumn is just around corner! この夏、新潮社から新創刊された『ROLa』。 ターゲットは28歳“肉食文系女子”、ということで、女性向けカルチャー誌。 カルチャーに男女とかあるか!?というのが私の持論。 いろいろ突っ込みどころはありますが、創刊号なので様子を見ましょう…。 さて! 今回注目したのはサーフィン。 蒼井優ちゃんがサーフィンボードにまたがっている表紙。 近日のファッションシーンで感じるのは   ラグジュアリーあるいは上質なものを如何にさり気なく日常に組み込むか サーフファッションやフラットシューズ、ローテクスニーカーブーム…。 時代のムードがよりナチュラルになっている、そのひとつの現象かな、と思っています。 秋のトレンドもスウェットを上品に仕上げたり、髪も黒に戻す流れがあったり…。 スウェットと言えば…の『MSGM』♡ ▼ユニクロの秋冬の世界戦略は「シルクとカシミアを日常着に」 Fashionsnap : ユニクロがシルクとカシミヤを日常着に 世界展開スタート ▼梨花「シンプル宣言」新しいスタンダードを提案するリーファー全貌公開 梨花「シンプル宣言」 ▼VUGUEビューティ。    ナチュラルだけど決して手抜きに見えない、モードなファッションとも相性抜群。 VOGUE : 秋肌トレンド最前線!キーワードは “ツヤ肌”。 ▼NAVERまとめ : 黒髪ブーム? トレンドは黒髪♡オシャレな女子たちの黒髪ブーム そういえば “新いい女は「黒髪」主義”(『GINGER』4月号)、“だれがなんと言おうと、「日本女性は、髪ですから”(『Domani』4月号)と打ち出してましたよね。 個人的にはこの秋はやっはりスウェット! あと、シンプルでクリーンな装い…を目指していこうと思います。 サーフィンを題材にしたオススメ映画! 『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』 ▼予告編

FUN! FUN! Cinema Italiano

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イタリア映画と言えば、 ロベルト・ロッセリーニ、フェデリコ・フェリーニ、ミケランジェロ・アントニオーニ、ルキノ・ビスコンティ、デ・シーカなどの映画史に残る巨匠軍、 そのあと1980年代以降は『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ、更に『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニなど… ハリウッド作品とはちがった個性的な作品が多くあります。 しかし、もっと娯楽的で、かつ今のイタリアがよくわかる作品…と言えば、この辺りかと。 『私を撮って (Riprendimi)』 (おはなし) 資金がないけどコンペのために作品を撮りたいエロスは“非正規労働者”の生活を追求するドキュメンタリー映画を作ろうと思いたちます。同業のジョルジョと組んで、友人の売れない俳優ジョヴァンニと仕事が不定期な映画編集助手ルチアの夫婦にターゲットを絞り、撮影開始。 朝から夜までを追いかけて密着取材を始めたところ、夫婦喧嘩の末ジョバンニが家を飛び出し…。 イタリア映画によくある構図ですが… 主人公はイケメンなのですが、まずもってダメ男です。 赤毛可愛い系華奢な美女 VS 黒髪グラマラスセクシー美女。 イタリア男は必ず浮気します。 そして、間違いなく黒髪セクシーを選びます! おいおい、これはポルノか!というくらい、しつこいです。 日本だと女性への配慮から、こんなひどい浮気男の話なんてそもそも作られなさそう…。 ただ、遠慮なく描いてしまえば「これが現実なのだろうな~」とおもう、鋭い作品だと思っています。 最後にカメラを止めるシーンが非常に印象的です。 そう、あなたも演者なのです。 『最後のキス (L'ultimo bacio)』 (おはなし) ジュリアは27歳、カルロは29歳。二人は交際3年目で、子供が生まれる予定なのですが、結婚するつもりはありません。彼らの間は順調に進んでいるかに見えたが、実は異なっていた…というところから物語が始まります。 反復になりますが、男は必ず浮気します。 今回は、彼女の妊娠の直後、その変化について行けず、しかも、未成年を相手に浮気に逃げるパターンです。 イタリア人にありがちな【妊娠出産と結婚は別】という〝結婚したくない男″です。 とにかく結婚とい...

FUN! FUN! Asian Films アジア映画のススメ

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猛暑です。 連日30度を超え、メラメラしています。 家から出たくない…。 突然ですが、アジア映画についてまとめました。 今後、もっともアツい分野だと思うだけに、まずは現在のオススメをまとめます♡ 『ハリウッド☆ホンコン』(Hollywood Hong-Kong) 冗談の分かる方だけにお勧めしたい。 かなりエロい作品です。そしてエロいだけではなく、グロいです。 低所得者層が集中する香港最後の下町“ダイホム・ビレンジ”。そこは、国の再開発計画に従い近く取り壊しの運命にあります。ここで焼き豚屋を営むチュウ一家は男ばかりの三人家族。残念な冴えないメタボ兄ちゃんがカモになります。ある日、この店にトントンと名乗る美少女が現われ… 主演のジョウ・シュンさんが可愛すぎる。体当たりの演技がすごいです。 トントンのブランコのシーンは、名作『ベニスに死す』のタッジォの海のシーンと同じ感覚…。 アッシェンバッハに見せつけるように、ポールをクルクル回りながら歩くタッジオを思い出すのは私だけでしょうか。 美しい映像と濃度の高いむさくるしさがサンドイッチになっている作品です。 是非。 『中国の小さなお針子』 こちらも↑と同じジュウ・シュンさん主演。 ただし、こちらは真面目に感動できるお話です。 文化大革命の嵐が吹き荒れる中国。 反革命分子の子として再教育のため、山奥深くの村へ送られたマーとルオ。ふたりの少年は村の美しいお針子と出会います。 西洋文学を読むこと自体が禁じられていた時代、少年たちはこっそりと非識字者の彼女にバルザックの小説を読み聞かせます。やがて3人の間には愛と友情が芽生えるのですが… 美しい山・川のなかで繰り広げられるドロドロした三角関係…。 無知だった”お針子”の成長と旅立ちにハッとさせられる作品です。 原作はこちら。 ▼参考 公式サイト 『誠意なる婚活 (狙った恋の落とし方)』 スー・チー主演のラブコメディ。 ただし、コメディというには笑えないくらいキツめのジョークも多し…。 舐めてるのか!?という「発明品」がまさかの大ヒット。いちやく億万長者になった冴えない中年独身男がインターネットで婚活を開始します。次々現れる女性と面会を重ねるのですが、なかな...

Take off!  いざ、帰省。

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さて。 お盆だから…というわけではなく、彼が誕生日を祝ってくれない…という理由で実家に帰ろうと思います。 私の故郷は海の近く! I'm here at the airport now so I'm going back my hometown. So tomorrow I have a good birthday dinner w/my family instead of my too busy boyfriend. By the way, my hometown is near the sea. Look! How beautiful! 空港シーンが印象的な映画と言えば… 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 『マイレージ、マイライフ』 映画ではありませんが、ちょっと注目している海外ドラマ。 『PAN AM(パンナム)』 1963年パンアメリカン航空(=パンナム)、ニューヨークが舞台、クリスティーナ・リッチ主演の航空ドラマ! などなど。 ただ、実際はラウンジから出るとすごい喧噪…。 それでは行ってきまーす :)