Quality of Life, it means... / 衣食住のコモディティ化。

photo via playbuzz.com



最近どの雑誌をみてもSPA特集ばかり。

二年くらい前からノームコアをキーワードに、ベーシック回帰がトレンド。
一見誰でも取り入れやすく、ファッションやオシャレが「楽」になっているようにみえます。


ファッション誌では、最初はわざわざ取り上げることもないブランドだった、ZARAUNIQLOGAP無印良品PLSTなどプチプラブランドの着回しや紹介がいまやメインコンテンツになっています。

確かにどれも “ほどほど” の品質で、どこにでも店舗があってaccessable だし、家で洗濯できるし、それこそ「良品」といえるのだろうけど、本当に欲しくて買ってるの?と疑問に思います。


安いから、着回せるから…そこがそんなに評価されるの?

似合っている!か、とか、
きょうの気分・予定・場面に適している、とか、
きのうの自分と違って見せてくれてて、とか
…ようは着たくて着てるの?と聞きたくなります。


服を特段着たくなくて、選びたくもなくて、でも仕方なく着なきゃいけない。
なんでもいい。
だからコスパ服ばかりで過ごします。
投資したくないし、考えたくないし。

なんかそういう人が増えてるんじゃないかな、と心配です。


お料理にしても、節約料理・常備菜のコンテンツ多すぎ。

そのとき食べたいもの食べようよ…。
いかに手間を割くかの効率とか、「これさえあれば」みたいな内容ばかり。

ファッションも食事もそんなに “使い捨て” 感覚でいいの?

その労力をケチって、楽しいのかな〜、って。


人生の三代柱、衣食住の “衣” と “食” を短略化した分、ほかのところが充実してるならわからなくはないけど、そうじゃない気がする。

わたしのなかで、そのふたつはコモディティ化しちゃダメな部分。

ただの消費財ではなく、“衣” はそのひとの生きる姿勢、“食” は健康を司るもっとも重要なファクター。

“衣” と “食” をないがしろにするって不幸のはじまりなきがしています。


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