Event "Good Night Gods." / 『おやすみ神たち』、スライド朗読会。
はじめて行ったこのギャラリーはとてもコンパクト。
川島小鳥さん、谷川俊太郎さんの初めての共著となる作品集『おやすみ神たち』を記念した展示は、10 月11 日(土) から11 月3 日(月・祝)まで見ることができます。
ギャラリー内にはパネル作品や詩(すべて新作!)が並べられていました。
結構ぎゅうぎゅうななか、おじいちゃんだけど快活な谷川さんと見るからに緊張した挙動が安定しない川島さんが登場。
川島さんの写真をスライドで拝見しつつ、谷川さんご本人が詩を朗読する…
という豪華なものでした。
詩の朗読のあと、お二人のトークがあり、質問コーナーがあり、と盛りだくさん。
文豪だし、高齢だし、これだけの実績がある方だから堅物なのかしら…
なんてひどい偏見を持って足を踏み入れたわたしでしたが、
谷川さんはとにかく周りをよく見ていて、柔軟で魅力的な方でした。
誰よりも自由な“目”をもっていて、フラット。
だからこそ、若いクリエイターとのコラボレーションもこれほどしっくりくるのだな、と感じました。
川島さんは、作品はもちろん知っていましたが、あまり詳しくない…。
『未来ちゃん』が有名すぎて、そのイメージが100%でした。
おふたりが共通して、長いこと「かわいいって言われたくなかった」とおっしゃっていたのには共感しました。
谷川さんいわく「なんか下目線じゃない?」と。
ことばのニュアンスというか、本質というか、そいうところに敏感だからこそ、かもしれませんが、
チープなほめ言葉というか。
クリエイターとして評価されているのか?疑問に感じてしまうらしいです。
わたしも“かわいい”は(テキストではたまに使うけど、話し言葉では)濫用しません。
(ついでにいうと、同様に“女子”とか“オトナ○○”とかも死ぬほどきらい。
よって、最悪のコンビでいうと、“オトナかわいい”となります。)
ちなみに、川島さんは最近この“かわいい” という評判を惰性で受け入れているとのことでした。
さて。
今回の詩&写真集のテーマは《タマシヒ》。
魂は見えません。
だからこそ、写真がどこまで魂に迫れるのか、をみたかったとのことでした。
詩はぜひ読んでほしいし、写真はぜひ見てほしい。
なので、ここでの感想はなしです。
わたしはまたもや王道ですが「おやすみ神さま」の項が一番好きです。
最近気になっていた“神様”について、ちょっと安心できました。
価格も3000円以内でお手頃。
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