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Brooklyn Flea in W/W. / ブルックリンの屋内フリマ。

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いまはニューヨーク一有名なフリーマーケット、 Brooklyn Flea 。 秋冬は屋外に場所が移動するって知ってましたか? そんなこと知らなかったので、調べていってよかった…。 夏しかニューヨークに来たことがなかったわたしは危うく寒空の中 Williumsburg の道端に出向くところでした。 10月17日からはその名も "Winter Flea" となり、Industry City(241 37th st) へ場所を移しての開催となるのでした。 なんとSmorgasburg の Food Flea も合同開催されるので一石二鳥、そして雨でも問題ないという至れり尽くせり。 会場のIndustry City はブルックリンのなかでも結構南の方。 わたしが住んでいる Greenpoint からだと約40分の道のりでした。 メインは Building 2。1階から6階までが会場となっています。 行ってみてびっくりしたのは、アトリエがたくさんあったこと。 4~6階までは、アトリエが点々と公開されていました。 Open Studio ということで、建物の中にアトリエを構えるアーティストの作品はもちろん、制作現場に入れます。 展示即売会みたいなことをやっているスタジオもあれば、ちょっとしたパーティをしているところも。 みなさんとてもフレンドリーで、商談をしなくても楽しめます。 鹿。作品のメインは写真のコラージュでした。 明るいドローウィング。 自由にたべてもいいよう。 特に素敵だと思ったのはこちら。 Jean Wolff さんの作品。 一番ちいさなものは100ドルから買えたと思います。 タイルの作品。素晴らしかった! もちろん商談も可能。 作品いろいろ。 こちらではワークショップも。 Building 2の 3階は、プロ向けのVintage Marketplace がありました。 エントランスで15ドル払って入るのですが、せっかくだから行ってみることに。 ハイファッションのヴィンテージも。

”Whose place is this?” / 『ここはだれの場所?』展

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かなり前に行った東京都現代美術館の 『おとなもこどもも考える ここはだれの場所?』 展。 石垣島に流れ着いたプラスティックのごみをあつめ、美しく、強いメッセージを込めて作られた ヨーガン・レール さんの作品。 よくこれほど集めたな…と思う量です。 ファッションデザイナーとしてしか存じ上げていなかったのですが、素材を大切にする彼のポリシーが自然や地球そのものへの大きな意志であるとかんがえると、こういった作品もひとつの線でつながります。 ごみのランプ。 少し前に撤去依頼があったりなかったりで話題になった会田家の展示も壮大でした。 奥様の岡田裕子さんの作品は初めて見たのですが、これまたよかったです。 ビデオ作品で、息子・寅次郎くんについて「ちゃんと育つかしら、と心配になるんです。」といっていたのがジーンときました。 芸術家らしく、非常識?破天荒?な所があると私は思っていますが、母として素直にこどもさんを心配されていて、立派に子育てをされているんだな~と感動しました。 ご両親とは違うかたちになるのかもしれかせんが、寅次郎くんの今後の作品・表現も注目したいです。 「住む:プロジェクト―もうひとつの国」の展示。 ゆっくり展示を見た後はお決まりのベトナムカフェ、 Càfê Hai(カフェ・ハイ) へ。 がっつりフォーなどを食べてもいいし、バインミーとお茶だけでもいい。 とにかくここへ来たからには絶対よるカフェです。 ベトナムコーヒー。 普段コーヒーに砂糖はいれませんが、ベトナムコーヒーは別! あのたっぷりのコンデンスミルクが癖になって、これを頼まずにはお会計できません。 ■  おとなもこどもも考える ここはだれの場所? 東京現代美術館 東京都江東区三好4-1-1 2015年7月18日(土)―10月12日(月・祝)

Mirror Neuron / “時代を買う”、コレクターのまなざし

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きょうは、駆け込みで 高橋龍太郎 さんのプライベートコレクション、Mirror Neuron展を観にいきました。 日本の現代アートの教科書とも言える高橋コレクション。 いまや国内外屈指の量、そして質を有する個人コレクションです。 タイトルにもなっている ミラー・ニューロン とは、(すごく簡単に言うと)他人の行動をみて「鏡」のように自分も同じ行動を取っているように反応する神経細胞を指すようです。 それは他者との共感や模倣行動を司る細胞とも考えられています。 人間は、手を自由に使い文字を得て思想を高めていくわけですが、こういった、言わば “高度なコミュニケーション” を可能にした原点となる細胞ともいえるでしょう。 このミラー・ニューロンにより、個が集団に影響を与え、行動や学習を効率化していく…。 日本の現代アートによく見られる「型」あるいは「なぞらえ」は、「模倣」や「引用」を多用する現代アートの世界的潮流と不可分であるだけでなく、日本古来より続く美意識に則ったものです。 アート、特に現代アートがもつちから、それは集団に魔法をかけるミラー・ニューロンを強く意識させる一方で、あたりまえにしていた自分の行動がオリジナルではなく「模倣」行為ではないかと立ち止まらせる怖さではないかと思います。 一見、キャッチャーで親しみやすい作品が多い現代アート。 ただ、そのなかにある普遍的な「不安」はこのミラー・ニューロンなのかな、とおもいました。 なんでも解明されてしまう「科学」への不安。 自分だと思っていたものが実はそうじゃないと気づく不安。 もはやオリジナル(原型)が見つからないという不安。 現代アートをみていて思うのは、素材の多様性です。 (もしかしたら過去にも存在し、その素材の特区頂上残っていないだけなのかもしれませんが。) 名和晃平 さんの最新作で、高橋氏のために制作された《PixCell-Lion》。 140近く展示されていた作品をみていくと、木や紙以外にも、クリスタル、なにかの繊維、動物の剥製など…。 本当にいろいろな素材が使われています。 見ていて単純に美しい作品もあればそうでないものも。 投機的な目的でアートの個人コレクターになるひとも多いと聞きますが、作家や

MoMA in Hong Kong. / 香港の新しい顔、M+。

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ニューヨークの MoMA 、パリの ポンピドゥー 、ロンドンの テート・モダン 。 大都市では、人口や経済はもちろん、文化のサイズも重要です。 アジアの雄・香港もまた経済発展にあわせて文化的充実を図るため、新しい美術館を作っているようです。 2018年に開館予定の 「 M+ (エムプラス) 」。 デザインはHerzog & de Meuron + TFP Farrellsチーム案に。 倉俣史朗 氏が手がけた寿司店「きよ友」を丸ご移動し、収蔵されることが決まり少しニュースになったので、わたしたち日本人はそのニュースで美術館のことを知った人も多いかもしれません。 内装・外装をすべて移築するというはなしなのですが、さすがテート・モダンの倍、MoMa本館の5倍の敷地を確保しているだけあって、豪快。 作品の購入予算も破格で、ニュースによると約230億円を超えるようです。 インテリアデザイナー、空間デザイナーである倉俣史朗氏の作品を高く評価していることもそうですが、この新しい美術館では、絵画や彫刻など従来の美術品に加え、映像や建築、メディア・アートなど同時代的なものがたくさん集められる予定で、中国の作家はもちろん、アジアの芸術を充実させるとのことでした。 以前、 ヤゲオ財団が保有するプライベートコレクションの展示会 に行きましたが、中国人アーティストの作品はすごくおもしろく、今まであまり注目してこなかったことを後悔しました。 集める人の視点によって、まったく違うコレクションが生まれます。 いままでの名門美術館はどうしても西洋にばかりあり、アジアの作品はなかなか評価されていないのも事実だと思います。 こういった文脈の中で、日本人の作品が再評価され、日本のアートシーンにも刺激になるといいなあ、と思います。 【参考】 アジアに新拠点、集まる世界のアート @The Asahi Globe 「香港はきっとアジアの現代美術のハブに」。 「きよ友」は2014年5月にM+が購入。 ファサードとインテリアを解体する様子や、関係者のコメントを収録した動画も。

Between Sweden & Japan. / 北欧スタイルの一汁一菜を。

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スウェーデン大使館 の赤い門を抜けると、とこには可愛らしいテーブルコーディネートの世界が。 現在開催中の展覧会 「北欧デザイナーによる一汁一菜の器『DUKA ―北欧流シンプルな食卓』」 にいってきました。 最初、こちらの展示を知ったときは「北欧と 一汁一菜 …?」と不思議な感じでした。 世界中にファンがいて、一種のトレンドでもある “和食” 。 2013年に 無形世界遺産 として、我らが 和食が登録された ことは有名ですが、今回の企画はさらに和食の可能性が見つかる・広がる、楽しいプレゼンテーションでした。 日本の食文化、和食の原点ともいえる「飯と汁」。 今回はその「飯と汁」に着目し、 Scandinavian Pattern Collection 所属のデザイナーが「一汁一菜」の器にそれぞれの気持ち・意味をこめて、コーディネートをする、というものです。 飯椀、小皿、箸置き、テーブルマットというシンプルな、必要最小限の食器たち。 独り暮らしの方や、時間がないときでも十分取り入れられるようなものでした。 わかりやすいところでいうと マリメッコ (*正確にはフィンランドのブランド。スウェーデンではない。)など、いわゆる北欧デザインらしく、カラフルで飽きのこないパターン。 こどもから大人まで笑顔になること間違いなしの、ちょっと不思議でたのしくて美しいものばかりです。 スウェーデンのデザイナーさんたちが、自然や季節、あるいは音楽、動物…などいろいろなものをモチーフに器やテキスタイルを作ってくれていました。 パネルでもコーディネートがずらり。 ランチョンマットの多くは手ぬぐい風の素材。 限りなくしましま。 食器類は長崎県の 波佐見焼 。 江戸時代から大衆向けに数多く生産されていたようです。 たしかに、普段使いの磁器としてはちょうどよいシンプルさ。 カッティングボードも流行ってますよね。 まるい箸置きがなかなかかわいいことを発見… スウェーデンで人気のイラストレーターさんの作品も展示されていました。 やはり食にまつわるテーマのものが展示されて

Art? or Worth Nothing? / 『杉本博司 + ソフィ・カル + 青柳龍太「 UNSOLD」』展にて。

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銀座の現代アート、 ギャラリー小柳 で開催されていた 『 杉本博司 + ソフィ・カル + 青柳龍太 「UNSOLD」』展。 via Openers no need to stop, this is worth  nothing. ここは見る価値がなさそうだ。 Here are the unsold. これらは、売れ残りです。 展示はこんな自嘲たっぷりのことばでスタートします。 バラバラに出会った3人のアーティストが、東京・ 靖国神社 まえの蚤の市に出店する…という、そもそもおもしろすぎる内容です。 ソフィ・カルは中古品を中心に、自身が書いた「本当の話」のエピソードにリンクした物を。 杉本博司 は本物の古物に自身の作品1点を紛れ込ませて。 青柳龍太は骨董ともインスタレーションともとれる物たちを。 それぞれ、出店物にタグをつけ、説明や単なる名前(「クギ」「麻袋」など)、偽りの名前などを書いています。 売れ残ったものを、その時と同じような配置で置いていました。 一方で、売れてしまった物はタグだけをまとめて展示。 ちょっとウマく説明できないのですが、最初にあったことば、(見る価値がなさそうだ…など)は まさしく「アート」そのものを皮肉っているような気がします。 アートか、ゴミか。 なにせ、アートなんて史上最強の贅沢品。嗜好品。 これだけモノがあふれ、コピーが出回り、すぐに消費され、シェアされ、キュレーションされる。 贅沢も行き過ぎると無駄になりますよね。 ミニマルやシンプルがいくら流行っても、すごく表面的な“反抗”なきがします。 ただ、わかってはいても、流行という一時的な虚像に加担せず生きることができない、見えない結界のなかで生かされているように感じます。 やはり、わたしにとってアートは、この世界、または 社会というかたまりをいちばんクリアに「見せてくれる」手段なんだとおもいました。 ■ギャラリー小柳 東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル8階

Korin's Art. / 『光琳アート』展 @MOA美術館。

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MOA美術館 で開催中の『光琳アート』展に行ってきました。 国宝の 《燕子花》 と 《紅白梅》 の屏風が同じ部屋に対になって展示される…という壮大な企画です。 しかも、同時展示自体56年ぶり。 当時の皇太子(現・天皇陛下)の婚礼を記念しての展示以来とのことでした。 尾形光琳 (1658-1716)は江戸時代の芸術家です。 光琳は 本阿弥光悦 や 俵屋宗達 らの表現をさらに洗練させ、彼らの表現はのちに“琳派”と呼ばれるグループになります。光琳の作品たちはその “琳派” の最高傑作をも言われています。 今回の展示は、江戸時代期の名作からはじめ、その影響を今日の現代アートにも見出そう…という壮大なストーリーです。 琳派はもちろん、光琳についてもよく知らず熱海まで行きましたが、特別セミナーで基本情報と展示の見どころのレクチャーを受け、琳派偏差値を55くらいまで上げることに成功しました。 via wikipedia 5000円札の裏面。左には《燕子花》の一部が! 表は樋口一葉さんのアレです。 個人的に、構図もアレだし、ちょっと盛り込みすぎでは…?とおもいますが、こんな身近なところにも光琳がいます。 国宝  《紅白梅図屛風》。 白梅はほぼ画面の外でかなりまがって描かれているのに対し、紅梅は収まっている、直立。 真ん中に流れる川は、緩やかに時間の存在を感じさせてくれます。 国宝 《燕子花図屛風》 もともと、 『伊勢物語』の第九段の八橋 を主題した作品です。 ただ、肝心(?)の橋は消え、物語を印象づける燕子花の群生だけが描かれています。 これらの作品がソース(基)となり、 福田平八郎 の 《漣》 (←サザナミ、と読むようです。)や、森口邦彦の三越のショッピングバッグ、 会田誠の 《群娘図’97》 など… にも光琳の構図・表現方法の影響がみられます。 《漣》 はあたまで考えたものではなく、自然なはたらきを、 《白地位相割付文 実り》 (←しろじいそうわりつけもん みのり、と読むようです。)はリンゴというモチーフを友禅という伝統的な染物のなかにグラフィカルに描かれ、 《群娘図》 では現代の風俗をあらわす“娘”たちを“燕子花”に見立てて。

“Chandigarh” by Takashi Homma. / インドへの憧れ。

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via cnac.jp 写真家 ホンマタカシ さんの個展「チャンディーガル(Chandigarh)」が、コスチューム ナショナル青山旗艦店にて開催されています。 昨年はボリウッドをいくつか観てすっかりインドに憧れているわたし。 しかもホンマさんの個展とあればはさっそく行かねば! 2014年に観た超個人的オススメインド映画 ☑  Love and Respect. / 映画 『マダム・イン・ニューヨーク』。 ☑  " The Lunch Box ". / 映画 「めぐり逢わせのお弁当」。 ☑  "Himself He Cooks" / カレーを欲する聖なる物語。 インド国内では生活水準が 最も高い地域とのこと。 Chandigarh はインド北部の街で、建築家 ル・コルビュジエ の計画都市として有名です。 写真は数点と、映像作品で構成されていました。 奥で観られる映像がとてもよかったです。 写真→映像とすすむと「なるほど。こうなっているのか!」と、より深い鑑賞ができるきがします。 映像作品は定点で撮影された映像が早送り気味で編集されています。 ふたつスクリーンがあり、一つはバスターミナルなど。 二つめは高等裁判所の様子です。 高等裁判所はモダンなコンクリ建築。 なかでも赤、青、黄、緑に塗られた巨大な柱の立面が印象的です。 インドの伝統的な色でもあるのか、けっこうな極彩色にもかかわらず、乾いた景色に違和感なくなじんでいます。 巨大な柱はインドの過酷な夏の陽を遮るための壁柱らしいのですが、休み時間に法廷から出てきた人々に木陰を与え、かつ白と黒の法務服を際立たせます。 静かにそして鮮やかにシーンを彩っています。 映像にでてくるインド人のオッサンを覚えてしまうくらい、何度も観てしまいました。 2月いっぱいまでですが骨董通りすぐなのでお買い物のついでに立ち寄ってもよいかも。 ホンマタカシ「Chandigarh」 CoSTUME NATIONAL ・LAB・ 東京都港区南青山5-4-30 CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex 1F 2015年1月15日(木)〜2月28日(土) 11:00〜19:00

Leather Forever by HERMES. / エルメスのレザーのものがたり。

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エルメスの特別エキシビジョン、「LEATHER FOREVER」。 長蛇の列ができることも納得の、わかりやすく、刺激的で充実した内容でした。 実際のレザーに触れられるスペース。 鞄のデザインを選ぶと、その型紙がレーザービームで表現されます。 名前は「ズーズー」。オーストリッチ。 会場は洋風建築を代表する建物、表慶館。 ケリーの中にいろいろなバッグが。 ブランドとしての知名度も高く(awareness)、クオリティやデザインへの信頼性も抜群で、プレミアムブランドといえば…「エルメス!」(recall)と実力もトップ。 なぜこれほどお金をかけてエキシビジョンを行うのかな、と思ったりもします。 もちろん、企業としてのCSR的な意味もあるし、伝統を守ること自体メセナ活動だし。 マス向けに“世界観” を訴えるのって難しい。 けど、その一つの手段がこういったエキシビジョンですよね。 実際、エルメスの直営店に足を運んだことがない人も、こちらの展示を観に行ったのでは、と思います。 すでに商品、ブランドが【良い】ものであると認識されているブランドが目指すもの、それって世界観の共有だと思うんです。 物質的なものに懐疑的で、ノームコア、例えば「流行がないことが一つの流行」とも言われている今。 売るのは“世界観” という思想に収斂されてきているのかな、と。 ディオールの「エスプリディオール」もそうですが、2014年はファッションブランドによる大規模なエキシビジョンが多数ありました。 また、常設で展示スペースを持つのはエルメス( フォーラム )以外にも、ルイ・ヴィトン( ESPACE )やシャネル( NEXUS HALL )などがあり、プレミアムブランドほど熱心です。 グッチの フリーダ・ジャンニーニ は、東日本大震災の被災地行った際、グッチとして一億円の寄付をしました。 「グッチは今パワーがあるからファッションを通じて何かができる。社会に対して柔らかな取り組みで貢献できる」と。 5年後、10年後これをキッカケに親近感を持った人たちが、どちらかを選ぶとするとグッチを選ぶ、そうなればいいし、そういうブランドでありたいよね、ということらしいです。 値段が高

"BELL’ITALIA" for Weekend MaxMara. / トリコロールな写真展“BELL’ITALIA” 。

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ウィークエンド マックスマーラ 、銀座にあるのご存知ですか? Dolce & GabbanaがD&G終了 させたり、 ディーゼルが55DSLを終了 させたり。 要はセカンドラインって続かないよね…なんて思ってたら、大間違い! ウィークエンド マックスマーラ は、イタリアブランド「マックスマーラ(MaxMara)」のカジュアルラインとして1984年に誕生。 これはもはや長寿の部類!(1983年スタートのmiumiuが最長老か?) 2013年12月に銀座店がソフトオープンし、11月7日のファサード完成と共にグランドオープンを迎えました。 本国ボローニャ、パリのサンジェルマンデプレ、ロンドンはノッティングヒルに続き、世界4店舗目の路面店ということです。 そんなグランドオープンを記念して(?)、イタリア人写真家Paolo Simonazziパオロ・シモナッツィさんの写真展が行われていました。 どの写真も伝統の3色(イタリアのトルコロール、赤白緑)がテーマになっていて、可愛くて自然と笑顔になれる作品群! 絵葉書のような“理想”と、軽犯罪が多くカオス的な“現実”のちょうど間… 一瞬一瞬の、誇張のない等身大の美しさが真空保存されたような写真でした。 「ナポリの神様」というタイトルの写真にはやはりマラドーナが。 ちょっと皮肉っぽいものもあったりで、フレンドリーな展示でした。 ■PAOLO SIMONAZZI 写真展「BELL’ITALIA」 会期:2014年11月1日~14日 東京都中央区銀座4-2-2第1弥生ビルディング1&2階 店内での写真撮影は不可でしたが、入場無料で、なんと写真集までいただけました。 太っ腹! そして展示写真も購入可能のよう。

"Discover Japan" at Tokyo Station Gallery. / 「ディスカバー・ジャパン」展。発見する楽しさ。気づくちから。

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1970年代の当時の国鉄の広告キャンペーン、 『ディスカバー・ジャパン』 についての展示に行ってきました。 via TokyoArtBeat 『ディスカバー・ジャパン』とは、 万博閉会後の1970年10月にスタートした大々的な旅行促進キャンペーンです。 広告主は富士ゼロックス。 「国内旅行の広告ポスターになんで英語を使うんだ」といわれるような時代に『ビューティフル』という単語をキーにしたり、外国人モデルをメインに使ったり、かなり実験的な取り組みだったようです。 脱広告。商品を宣伝しない広告。 電通の 藤岡和賀夫さん がメインプロデューサーとなり、広告の持つ公共性、社会へ提言する力、そういった広告の文化価値を追求したものでした。 ちょうど 万博 が終わり、高度成長期が静かに終わろうとした時期。 豊かさとひきかえに人間性を犠牲にしてはならない。 調和ある進歩、真に実りある幸福とはなにか。 など内省的になっていたタイミングです。 藤岡さん自身も、自らも深くかかわった万博に対する違和感があったとのこと。 多くのパビリオン、関連施設は取り壊しになりましたが、その費用は100億円とも言われています。 祭りのあと、とはよく言いますが、目のまえで万博の象徴が取り壊され、巨大な廃棄物となっていくのはきっと想像を絶するショックです。 夢から覚めた、と同時に、終わりのないリアリティと向き合わなくてはいけなくなりました。 だからこそ、この時期に彼自身が誰よりも強く価値転換を求めたのかもしれません。 『ディスカバー・ジャパン』では印象的なポスター、新聞広告、その他にもスタンプラリー、グッズ販売、関連季刊誌(ムックのようなイメージ?)の発行、ラッピングトレインなど複数のメディアがミックスされていました。 毎日新聞紙では錚々たる執筆陣&アーティストが寄稿しており、 ハイレッドセンター の 高松次郎さん といった当時最先端のアーティスト、建築家のミシェル・ラゴン、 高階秀爾さん といった美術評論家、宇宙研究家から音楽家、思想家、起業家などの記事が並んでいます。 とにかくメンバーが豪華。 そして誌面のデザイン性がめちゃ高い。 “紙上万博”といっても過言ではありません。 こういった時代の葛藤や転換期独特のパワー