Between Sweden & Japan. / 北欧スタイルの一汁一菜を。



スウェーデン大使館の赤い門を抜けると、とこには可愛らしいテーブルコーディネートの世界が。


最初、こちらの展示を知ったときは「北欧と一汁一菜…?」と不思議な感じでした。

世界中にファンがいて、一種のトレンドでもある “和食” 。
2013年に無形世界遺産として、我らが和食が登録されたことは有名ですが、今回の企画はさらに和食の可能性が見つかる・広がる、楽しいプレゼンテーションでした。


日本の食文化、和食の原点ともいえる「飯と汁」。

今回はその「飯と汁」に着目し、Scandinavian Pattern Collection所属のデザイナーが「一汁一菜」の器にそれぞれの気持ち・意味をこめて、コーディネートをする、というものです。


飯椀、小皿、箸置き、テーブルマットというシンプルな、必要最小限の食器たち。

独り暮らしの方や、時間がないときでも十分取り入れられるようなものでした。

わかりやすいところでいうとマリメッコ(*正確にはフィンランドのブランド。スウェーデンではない。)など、いわゆる北欧デザインらしく、カラフルで飽きのこないパターン。

こどもから大人まで笑顔になること間違いなしの、ちょっと不思議でたのしくて美しいものばかりです。


スウェーデンのデザイナーさんたちが、自然や季節、あるいは音楽、動物…などいろいろなものをモチーフに器やテキスタイルを作ってくれていました。


パネルでもコーディネートがずらり。

ランチョンマットの多くは手ぬぐい風の素材。



限りなくしましま。

食器類は長崎県の波佐見焼
江戸時代から大衆向けに数多く生産されていたようです。
たしかに、普段使いの磁器としてはちょうどよいシンプルさ。

カッティングボードも流行ってますよね。


まるい箸置きがなかなかかわいいことを発見…

スウェーデンで人気のイラストレーターさんの作品も展示されていました。
やはり食にまつわるテーマのものが展示されています。

実は壁のデザインも素敵。
展示会のタイトルである「DUKA(デューカ)」は、テーブルセッティングをするという意味を持つスウェーデン語です。

おもうに、和食の場合(洋食でもそうですが)、例えば定食を思い浮かべてみると、お箸の位置はもちろん、お味噌汁とゴハン、小鉢の位置など、各自の位置取りはほぼ決まっています。

そうおもうと、特に「一汁一菜」となると品数に限りがあるし、配置自体にはあまりアソビの部分がないはず…。

なので、お気に入りの器やランチョンマットをいくつか持っておいて、献立や気分、あるいは招いた人に合わせて演出をガラッと変えていくのがポイントですよね。

改めて、「器、重要」とおもったのでした。





■「DUKA ―北欧流シンプルな食卓」 
住所:東京都港区六本木1-10-3 スウェーデン大使館 ベルイマン展示ホール
期間:3月11日~3月24日
※大使館の開館時間に基づいているようで、終了は早めの17:30、また土日は休館のようです。

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