A historical change about film pictures. / 映画革命。

『ローマの休日』


シリアスな映画がすき。

史実に基づいたストーリーがすき。

歴史もの•大作と呼ばれる作品が隈なく気になる。

社会派、ジャーナリズム、古典、名作…とかいう単語に弱い。


そんなかんじで、小学生くらいからずっと “まじめ” な映画を観てきたわたし。


「コメディとか時間の無駄。」

「え?アニメ?結構です。」
(※ジブリを除く。)

そういう傾向でした。


そんな20歳の頃、わたしの映画史に残る革命がおきました。

当時付き合っていた彼は映画監督志望。

やたらめったら、映画好きでした。

おなじ映画を何度も観るし
好き嫌いはあるようですが、
邦画洋画の東西、
古今問わず、
もちろんアニメもチェックしていました。


初めて一緒に観た映画は『極道恐怖大劇場  牛頭(GOZU)』

哀川翔さん主演。


Vシネマだったし、小さな劇場での私的な上映だったにせよ、スクリーンで鑑賞したわたしはかなりレアだと思います。

「クレイジーな映画だ」と彼は大満足。





そのほか、『the incredibles(邦題はMr. インクレディブル)』も封切り直後にさっそく鑑賞。

こちらも、彼は「影の動きがすばらしい!」とか大興奮。




彼と付き合ったことで
観る映画の幅が広がり、
見所の見つけ方、楽しみ方が変わりました。

駄作も含めて、まずは観てみる。
なんなら何度も観てみる。
すべてはそこから。


そんな積み重ねもあり “すこしでもそそられたら観てみる” を信条に、
ふらふら映画の森をさまよう
わたしの邦画No.1は




これぞ、日本の映画。

セックスとバイオレンス。

ストーリーもさることながら、
役者陣の演技もそれぞれで
まさに混沌。

よくあれだけの個性を押し込んだな、という豪華な布陣で、やたら長い映画です。


観るものを試すような作品かもしれません。


守りに入ることが多い最近の邦画のなかで、
アグレッシブでアンビシャス。


映画ってなんだろう。

小説でもなく、漫画でもなく、写真やしでもなく。

この作品は映画でなくてはならない。
そういう映画がすきです。







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